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溶接問題解決ブログ

2015年12月25日掲載

事例71:高純度アルミ(A1050)と黄銅(C6802)の接合

レーザー溶接、異材質溶接
アルミ(Al)、黄銅/真鍮

先日、お客様からの依頼でアルミ(A1050)と黄銅(C6802)の溶接を行いました。
写真のように溶接できたのですが、サンプルの為強度検査を行う事が出来ませんでした。
1-20151211 2.jpg
そこで参考になればと思い、アルミ(A1050)と黄銅(C2680)の板材の突合せ溶接強度を見ることにしました。
今回、お客様の御依頼が板材ではなかったり、同じ材料を用意出来ないといった違いはあるのですが、
とにかくやってみようと思い、チャレンジしたのですが結果からいいますと、上手くいきませんでした・・・

サンプルでは上手く溶接出来ているのに、なぜ出来ないのかと思い
仮説を立ててみることにしました。

下記にサンプルと強度確認の違いを表にまとめました。

   サンプル     強度確認
材料:黄銅(C6802)  黄銅(C2680)
形状:丸棒       板材
溶接:         突合せ
設備:YAG25W機     YAG25W機


4M変化点の観点からすると材料が異なるので、そこがポイントになるのでは考えました。
C6802というのは鉛レスの快削黄銅棒の事で、
環境や健康に悪影響を与えることで知られる鉛を極力排したものです。

対してC2680はC6802に比べ鉛が多く含まれています。
この鉛が曲者で溶接時において、比較的低温で溶解し、沸騰する性質を持っているためブローホールが発生してしまいます。
このため、鉛入りの黄銅の溶接は困難となっています。
上記の理由から溶接が上手くいかなかったのではと考えました。
ただ、あくまでも仮説の段階ですので、これから検証していく必要があります。

次に方法(method)についてですが、強度確認については突合せ溶接を
行ってますので、そこに課題があったのではないかと考えます。
設備(machine)については特に問題はないと考えました。

最後に人(man)なのですが、実はサンプルの溶接を担当したのは開発の先輩でして
私ではありません。もしかしたら最大の要因は人(私自身)にあるのでは?
といいますのも先月、他部署から異動してきたばかりで
経験値が絶対的に足りていないのです。
原因が明らかになったところで、今回は終わりたいと思います。

これから精進していきますので宜しくお願い致します。

開発グループ新人 長谷川

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