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溶接問題解決ブログ

2017年11月14日掲載

事例106:SUS303の溶接性について

レーザー溶接
ステンレス(SUS)

頻度としてはそれほど多くありませんが、SUS303の封止溶接のお問い合わせを頂くことがあります。SUS303は代表的なステンレス材であるSUS304と比べP(リン)、S(硫黄)が多く含まれており被削性に優れています。
反面、リンや硫黄といった元素は溶接性に悪影響を及ぼします。具体的にはガス化(昇華)することによりスパッタ、ブローホールが発生したり、外観の荒れや焼けにつながるなど安定した溶接が難しい材料となっています。

材料の違いで溶接性が大きく変わることが、次の画像からわかるかと思います。

SUS303の隅肉溶接                            SUS304の隅肉溶接
SUS303 20171114.jpg ブログ用.jpg

また、C(炭素)含有量も多く割れの原因にもなります。以上の理由から封止溶接は非常に困難であると言えるかと思います。

弊社と致しましては、溶接性の観点から材料変更をおすすめしておりますが、やはり被削性がネックになるようです。
被削性は工具命数に直結するため、特に加工数量が多い場合どうしても軽視できないとの声を頂いております。
最近では、溶接性と被削性のバランスが取れたSUS材も出てきていますので、そちらを御検討頂くのも一つの手段かと思います。
お客様の用途に応じて、最適な材料を提案させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。

 

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